カンボジアで来月完成する予定の新たな海軍基地に、日本の海上自衛隊の艦船が最初に寄港することになったと地元メディアが伝えました。

カンボジア南部で建設が進んでいるリアム海軍基地は、来月初めに完成式典が開かれる予定です。

現地メディアによりますと、カンボジア軍の高官は18日、基地の開設後、海上自衛隊の艦船が最初に寄港すると明らかにしました。軍高官は、「両国の協力関係や戦略的なパートナーシップを反映したものだ」と強調したということです。

リアム海軍基地をめぐっては、中国の支援によって拡張工事が行われていて、アメリカなどが中国の軍事拠点化が進むとの懸念を示しています。

カンボジア政府は「地域の安全保障に脅威を与えるものではない」と主張していて、海上自衛隊を最初に寄港させる背景には、外交上のバランスを取りたい思惑もありそうです。