ミャンマーの国境にある中国系犯罪集団の特殊詐欺拠点で拘束された日本人の男を移送するため、さきほど、タイ当局や日本大使館の関係者らがミャンマーに入りました。

日本人の男はこのあと、タイ当局の施設に身柄を移され、今後、タイでの司法手続きなどを経て、日本に強制送還される見通しです。

男は先月、ミャンマー東部ミャワディで、地元の少数民族武装勢力「国境警備隊」に拘束されました。

「国境警備隊」は男について、中国系犯罪集団が管理する詐欺拠点で、“リーダー格のひとりだった”としています。

「国境警備隊」は先月以降、詐欺拠点の一斉捜索を進め、監禁されていたとみられる外国人7000人以上を解放したとしていますが、関係者によりますと、詐欺集団の中国人ら1000人近くが逃亡していて、日本人およそ20人の行方も分からなくなっているということです。