カナダで開かれたG7=主要7か国の外相会合で採択された共同声明が、中国の軍備拡張や核兵器の急速な増強を批判している点について、中国外務省は「平和発展の道を堅持している」と反発しました。

中国外務省 毛寧 報道官
「G7外相会議の共同声明と宣言は、事実を無視して白黒を反転させ、中国を中傷し内政干渉を行った」

G7外相会合の共同声明で「台湾海峡の平和と安定の維持の重要性」が強調されたことなどについて、中国外務省の毛寧報道官は17日の会見で、「現在の南シナ海情勢は安定しており、航行と上空を飛行する自由に問題は何ら存在しない」と反発。G7に対し、「事実を歪めて争いをあおる行為を直ちにやめるべきだ」と主張しました。

また、共同声明が中国の軍備拡張や核兵器の急速な増強を批判している点についても、「中国は平和発展の道を堅持し、自国の核戦力を必要最小限の水準で維持している」と強調。

G7に対し、「世界の大勢を正しく認識し、冷戦思考とイデオロギー的偏見を捨てるべきだ」と主張しました。