10月13日、静岡県小山町で観光バスが横転した事故で、警察が家宅捜索に入り本格的な捜査に入りました。逮捕された運転手は、事故直前に繰り返しブレーキペダルを踏んでいたとみられることがわかりました。
<岡田拓明記者>
「事故を起こしたバスの運行会社に静岡県警が家宅捜索に入ります」
家宅捜索の容疑は、過失運転致死。10人以上の捜査員が10月14日朝、捜索に入りました。10月13日正午頃、静岡県小山町の県道「ふじあざみライン」で大型観光バスが横転し、乗客乗員36人のうち女性1人が死亡、35人が重軽傷を負いました。
静岡県警はバスを運転していた男(26)を現行犯逮捕。埼玉県飯能市にある「美杉観光バス」の本社と営業所を家宅捜索しました。逮捕された運転手の健康状態やこれまでに行った研修を確認できる資料などを押収する目的です。
<中西結香記者>
「バスは坂道を下り、ブレーキ痕のようなものが残っていて、その後のり面に乗り上げ、転倒したとみられます」
10月14日の事故現場では、県警が3Dカメラを使って道路の形状やブレーキ痕などを確認。捜査関係者への取材で、逮捕された運転手は事故直前に繰り返しブレーキペダルを踏んでいたとみられることもわかりました。
運転手は警察の取り調べに対し、「ブレーキが利かなくなった」とも供述していて、ブレーキの使い過ぎにより利きが著しく悪くなる「フェード現象」がおきた可能性も視野に捜査を進めています。
<美杉観光バス 吉田典弘社長>
「(逮捕された運転手は)当社に入社して1年3か月。その前、運送トラック、運送会社、バス会社にも勤務したと聞いている。入社して小さい車、送迎等の仕事、研修もして、難しくない仕事から乗務させて。今年春くらいから観光バス」
バス運行会社によりますと、逮捕された運転手がこのルートを走ったのは初めてでした。
<廣田昭由記者>
「御殿場警察署を亡くなった女性を乗せたとみられる車が出ていきます」
亡くなった女性(74)は横転した側の席に座っていて、右腕の損傷による出血が多かったことなどが死因とみられています。
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