過疎化や高齢化、商店街の衰退など、買い物に不便な地域の課題を解決しようという試みです。AIと会話をしながら商品を選べる宅配サービスが、香川県の坂出市と宇多津町で試験的に始まりました。

「ジャガイモ1個だけください」
「ジャガイモですね。カレーやシチューなど様々な料理に使えるので便利ですよ」
利用者の質問に答えるのは生成AIです。対話型の買い物支援サービス「こんにち商店」です。坂出市の通信事業会社やJA香川県、コープかがわなどが連携して取り組んでいるもので、直売所の農産物やコープで扱う約1400品目の商品を自宅まで配送してくれます。
専用のアプリに「おすすめの鍋」を尋ねると、こんな提案が。
「にんじんなどの野菜をたっぷり使ったお鍋はいかがでしょうか」

買い物が困難な地域の課題を解決しようと、高齢化率が高い地域で実証実験をし、実用化にこぎつけました。
(KBN 北村昌士社長)
「しゃべることによる注文というのは非常にお役に立てるサービスだと思います」
(JA香川県 村川進代表理事理事長)
「葉物野菜なんかは日持ちがしませんので、翌日に配達していただけるということになればニーズが非常に高まる」
「こんにち商店」は、きょう(13日)から坂出市と宇多津町で試験的にサービスが始まり、8月の本格運用に向けて改良を重ねることにしています。