気象庁の衛星画像によりますと、12日(水)午前8時時点では、中国大陸にぼんやりしているエリアがあり、黄砂を確認することができます。
黄砂は今後日本列島に飛来する可能性があります。
【黄砂のシミュレーションを画像で掲載しています】

13日(木)から14日(金)頃にかけて、北日本や日本海側を中心に、濃度は薄いものの、黄砂が飛んでくる可能性があります。
洗濯物や車への付着、見通しの悪化などに注意が必要です。
また、花粉症や呼吸器系の疾患をお持ちの方は、症状悪化の恐れもあるので、外出の際はご注意ください。

■黄砂現象とは
東アジアの砂漠域(ゴビ砂漠、タクラマカン砂漠など)や黄土地帯から強風により吹き上げられた多量の砂じん(砂やちり)が、上空の風によって運ばれ、浮遊しつつ降下する現象を指します。
日本における黄砂現象は、春に観測されることが多く、時には空が黄褐色に煙ることがあります。
黄砂現象発生の有無や黄砂の飛来量は、発生域の強風の程度に加えて、地表面の状態(植生、積雪の有無、土壌水分量、地表面の土壌粒径など)や上空の風の状態によって大きく左右されます。
黄砂粒子はいったん大気中に舞い上がると、比較的大きな粒子(粒径が10マイクロメートル以上)は重力によって速やかに落下しますが、小さな粒子(粒径が数マイクロメートル以下)は上空の風によって遠くまで運ばれます。
例えば、東アジアが起源の黄砂粒子が太平洋を横断し、北米やグリーンランドへ輸送されたことも報告されています。