香川県の公立高校の多くで今週は卒業式が開かれ、約5400人が学び舎を巣立ちます。
あの高校最強レスラーも、きょう(5日)、卒業の日を迎えました。学校での思い出を振り返りながら入場する卒業生たち。高松北高校では、きょう、205人の3年生が巣立ちの時を迎えました。
壇上で生徒の代表が校長から卒業証書を受け取りました。
(植松陽司校長)
「きょうからこの学び舎は皆さんの母校になります。高校時代の思い出に浸りたいときや、先生に話を聞いてもらいたいとき、遠慮なく訪れてください」
卒業生の中にはレスリング界の期待の星、吉田泰造選手の姿もありました。

吉田選手は今年度、高校生初の全日本2冠を達成し、日本人最年少でアジアチャンピオンを獲得するなど、次の五輪出場が期待される高校最強レスラーです。
普段は茶目っ気たっぷりな愛されキャラ。最後のホームルームで担任から卒業証書を受け取り、クラスメートの前で次の目標を語った際には、思わず涙がこぼれました。
(吉田泰造選手)
「レスリング部を離れて大学で練習するのはさみしいですが、私の夢はロサンゼルス五輪で優勝することです。将来、クラスメートだった、自分の子どもが同級生だったと自慢してもらうのが夢です」

記念撮影の時間には次々と声がかかる人気者です。同級生にとっても、将来のスター候補と過ごした時間は、貴重だったようです。
(同級生)
「6年間一緒にいて、最高にいい友達でした」
「日頃のトレーニングや朝練習を一緒にしていたんですが、将来有名になるであろう選手が同級生にいて嬉しかったです」

(吉田泰造選手)
「ずっと練習をしてきた高松や学校を離れるのはさみしいのと、もっと学校の友達といられたらと思いました。みんなの涙が浮かぶ顔を見たり、喋り始めたら自分も涙がこみあげてきて、恥ずかしいんですが、さみしいです」

吉田選手は今月(3月)、2連覇がかかるアジア選手権に出場予定で、4月からは日本体育大学に進学します。