おととしの大みそかに、福岡県北九州市で妹の顔などを殴って死亡させたとされる元警察官の男の裁判員裁判で、検察は男に懲役10年を求刑しました。

起訴状などによりますと、元福岡県警・警部補の広瀬守隆被告(58)は、おととし12月31日の夜、北九州市門司区の実家で妹の山本美智恵さん(当時55)の顔などを複数回殴って死亡させたとして、傷害致死の罪に問われています。

3日の論告で、検察は、「酒を飲みに行かせない妹に腹を立てた。犯行動機は身勝手かつ自己中心的」だとして懲役10年を求刑しました。一方、弁護側は、「飲酒による酩酊状態で心神耗弱だった」として懲役5年が妥当と主張しました。

判決は、3月13日に言い渡される予定です。