発生から4日目を迎えた岩手県大船渡市の山林火災は1日も延焼が続き、めまぐるしく変わる風向きが消火を困難にしています。現場から中継です。

(リポート・井丸貴拡)
今回の山林火災により大船渡市では1日午前6時までに約1400ヘクタールが焼失しました。背後に見えるのは焼失したエリアの西の端とみられる場所で火の手は山の尾根を越え一時、赤崎町の中心部に迫りました。
2月26日に大船渡市で発生した山林火災は風向きによって延焼する方向が目まぐるしく変わっています。大船渡市消防本部によりますと、朝方は東よりの風で市内の中心部の方向に煙が向かいました。

一方、昼前には西よりの風に向きを変え、三陸町甫嶺(ほれい)方面へと煙が押し寄せ、避難所となっている越喜来(おきらい)小学校には多くの人が避難してきました。なかには避難指示の拡大で避難場所を移動せざるを得ない人もいました。
(避難場所を移動した人)
「避難してきていて火が日に日に悪くなっているような状態で、そして今度はまた
避難ですよね。不安に思っていました、毎晩毎晩」

(リポート・井丸貴拡)
避難指示が拡大している大船渡市ではその対象が1896世帯4596人となっています。午後4時前、大船渡市を含む岩手県の沿岸南部に出されていた強風注意報が解除されましたが、風向きやその強さによっては再びに勢いを増すこともあり予断を許しません。