もうすぐ桃の節句です。昔ながらの町並みにひな人形が飾られる“引田ひなまつり”が香川県東かがわ市で始まりました。
さまざまな時代のおひなさまが約60の民家や商店の軒先に飾られています。引田では、昔から女の子が生まれると、ひな人形を飾り近所にお披露目する風習がありました。それを現代によみがえらせたのが、「引田ひなまつり」です。

(訪れた人)
「昔のものをよく残しておられるなあと思って」
「きれいだったおひなさまが着物着ているところ」
初節句を祝う地区独特の飾りです。両脇に市松人形。お供えのワケギとハマグリが特徴です。

(引田ひなまつり実行委員会 大字正数委員長)
「古い町並みの中で家庭の人が思い思いにたてていただいて、みなさんに見ていただく。それが引田の特徴でもあるし」
さらに今年は、東かがわ市で初めて瀬戸芸が開催されることから、アートを意識した展示も目立ちます。こちらは、東京藝術大学と香川大学が共同で、町から赤色のものを集めて飾りました。

(訪れた人)
「昔のお家から出たものから、新しいところから借りてきた赤いものといろいろあって、おもしろいなと思います」
新たな趣向も加わった「引田ひなまつり」です。来月(3月)3日まで開かれています。