白川大水害の教訓を将来につなげようと、地元の小学生がハザードマップを設置しました。

熊本市の公園に集まった大江小学校の6年生33人。電柱に設置したのは、洪水発生時に浸水が想定される高さを記したハザードマップです。

このハザードマップは熊本市が2023年度から設置を始めましたが、小学校との連携は今回が初めてです。

今から72年前の1953年に起きた白川大水害。大江小学校がある大江校区は白川に近く、200人を超える死者が出ました。

これまでの授業で浸水被害を体験できるAR(拡張現実)などを使って水害を学んできた子どもたち。

大江校区防災連絡会 田尻康博さん(80)「地震はいつ来るかわからないけど、水害はわかるから早めに避難」

きょう(25日)は小学生の時に白川大水害を経験した住民にも話を聞きながら、将来の水害に備えて、校区内に八つのハザードマップを設置しました。

大江小6年 田中美咲希さん「自分たちが思っている以上に水害は怖くて、これからもきちんと防災をしていかなければいけないと感じた」

大江小6年 堀田優子さん「こういった身近なものをきっかけに(水害を)知ることから始めて、自分にも関わっていると実感してもらいたい」