熊本城の通路の地中で空洞が見つかった問題を受け、熊本市はきょう(2月19日)、レーダーを使って他に空洞がないかを調べました。
熊本城の二の丸と西大手門の間の通路では1月31日、直径約30センチ、深さが最大2.5メートルの空洞が見つかりました。

約50年前に行った石垣工事の盛り土が緩んだことが原因とみられ、これを受けて熊本市は他に空洞がないかを調べることにしました。
記者「レーダーを乗せた車が、いまゆっくりと通路に入っていきます。これから調査が始まります」

通路では地中の空洞を探知できるレーダー探査車を使い、地下1.5メートルまで空洞がないかを調査。調査は、通路内の長さ80メートル、幅5.5メートルの範囲で行います。通路の端など車が入れない部分は手押しのレーダー機を使い入念に調べました。
今後、データを解析して2、3日後には空洞の有無が分かるということです。

熊本城総合事務所 岩佐康弘 復旧整備課長「多くの人が通る場所なので、安全な通路であることを確認しないと、なかなか通せない」
現在、二の丸と加藤神社を結ぶ通路は通行止めになっていますが、地中に問題がないと確認できれば、早ければ2月22日にも通行が再開できるということです。

空洞は1月31日に見つかりましたが、レーダー探査が約20日後の2月19日になった理由について、熊本市の担当者は「埼玉県八潮市で道路陥没事故が起きたことを受け、レーダー探査車の需要が全国的に高まっている。そのため順番待ちが続き、
最短で今日になった」と説明しています。














