長年にわたり伝統的工芸品の制作に携わってきた5人の職人が宮崎県の伝統工芸士に認定されました。

県の伝統工芸士に認定されたのは、国の「現代の名工」にも選ばれているガラス工芸作家、黒木国昭さん、南九州に古くから伝わる民俗楽器「ごったん」の県内唯一の製作者上牧正輝さん。

糸づくりから染色、織りまですべての工程を手作業で行う「綾の手紬」を手がける田中和子さんと杉田文さん、延岡市の伝統工芸品「のぼり猿」を市内で唯一作り続けている橋倉由美さんの5人です。

黒木さんの「綾グラス」は、60年以上の歴史を持つ伝統的技術で製造される工芸品が指定される県の伝統的工芸品にも新たに指定されました。

県庁で行われた交付式では、河野知事から、認定証が手渡されました。

(宮崎県伝統工芸士に認定 黒木国昭さん)
「これから後輩の皆さんと一緒に手を取って、宮崎の(伝統工芸品の)品質向上のために頑張っていきたいと思います」

5人の作品は、宮崎市のみやざき物産館KONNEで、今月28日まで展示されます。