17日午後、福島市町庭坂にある高湯温泉で、源泉管理のため入山したホテルの支配人など3人が行方不明となり、18日正午までに発見されましたが、全員の死亡が確認されました。

警察によりますと、死亡したのは、高湯温泉にある花月ハイランドホテルの60代の男性支配人と、50代と60代の男性従業員2人です。

警察によりますと、3人は17日午後2時ごろ、1キロほど離れた源泉のある山の中へ向かい、その後、連絡が取れなくなり、午後8時半ごろ、ホテルの従業員が「3人が戻ってこない」と警察に通報しました。

18日午前9時半ごろ 花月ハイランドホテル

警察と消防が、18日午前9時から20人態勢で捜索を行ったところ、正午までに3人を発見し、その後、全員の死亡が確認されました。

18日午前9時半ごろ 捜索に入る様子

3人は、ホテルから直線距離で約300メートル離れた場所に倒れていて、現場付近は、毒性の強い硫化水素ガスの濃度が高く、救助活動は慎重に行われました。警察は、3人が硫化水素ガスを吸った可能性もあるとみて死因などを調べています。

高湯温泉は福島市西部の吾妻山麓にある温泉のひとつで、硫黄泉として知られる温泉です。高湯温泉観光協会の遠藤淳一会長は「亡くなった3人は源泉管理の経験が豊富。何が起きたのか」と話していました。