中国の王毅外相はウクライナのシビハ外相と会談し、アメリカ主導で進められている戦闘終結に向けた交渉について、ウクライナやヨーロッパ諸国も受け入れられる形が望ましいという考えを示し、アメリカをけん制しました。

中国外務省の発表によりますと、王毅外相は訪問先のドイツのミュンヘンで15日、シビハ外相と会談し、ウクライナ情勢について「我々は引き続き危機の政治的解決と平和の実現に建設的な役割を果たしていく」と述べ、今後も積極的に関与する姿勢を示しました。

また、アメリカとロシアが戦闘終結に向けた交渉を開始することで合意したことを念頭に、「全ての当事者が受け入れられる、公正で永続的かつ拘束力がある和平合意が成立することを期待している」と述べ、ウクライナやヨーロッパ諸国が受け入れられる形での合意が望ましいという考えを示しました。アメリカ主導で議論が進んでいることに対するけん制とみられます。

これに対し、シビハ外相は「中国が平和の実現に重要な役割を果たすことを期待する」と述べたということです。

王毅外相は会談に先立って行った安全保障会議の演説でもウクライナ情勢について「ヨーロッパ諸国が平和のために役割を果たすべきだ」と強調し、ロシアとの交渉を進めようとするアメリカに対するヨーロッパ各国の懸念に理解を示すことでアメリカをけん制しています。

アメリカとヨーロッパ諸国の間で戦闘終結に向けた交渉に対する立場の違いが鮮明になる中、中国が今後どのように関与していくかが注目されます。