天皇皇后両陛下は13日午後1時半すぎ、お住まいの御所からオンラインで長崎県対馬市のデイサービスセンターの高齢者と交流されました。

両陛下と交流したのは対馬市厳原町の高齢者施設「あすか園」の利用者です。

施設では、郷土料理の「いりやきそーめん」など、地元の食材を使った栄養面に気を配った食事を提供するなどの説明を受け、両陛下は、時折うなずきながら、耳を傾けられていました。

両陛下は施設利用者が机の上でボールを転がして遊ぶ、テーブル卓球を楽しむ様子をにこやかにご覧になりました。

その後、両陛下は高齢者と懇談し、陛下は「対馬の方は気候はどうですか寒いですか」と、島の気候について質問したほか、皇后さまは「歌を歌うことがお好きなんですか」と園での楽しみについて笑顔で尋ねられました。

高齢者施設との交流は毎年、9月の敬老の日にちなんで行われて来ましたが、宮内庁によりますと、去年の両陛下のスケジュールの都合上、13日に実施されることになりました。

両陛下のオンライン交流は、2023年に福島県の高齢者施設との間で実施して以来です。

コロナ禍をきっかけに、こうしたオンラインでの交流が行われるようになり、宮内庁では離島や中山間地域など訪問が難しい地域との交流には今後も適宜オンラインを利用する方針です。