熊本大学の教授がドイツでの「出自を知る権利」の現状を報告しました。

報道機関を対象に研究を発表したのは、哲学などが専門の熊本大学文学部のトビアス・バウアー教授です。

ドイツ出身のバウアー教授は、不妊に悩む夫婦などが第三者から精子をもらうAID(非配偶者間人工授精)について研究しています。

この日の発表でバウアー教授は、ドイツでは子どもの「出自を知る権利」を守るため2018年に匿名での精子ドナーによる提供を禁止したことを報告しました。

一方でドナー側の心情に変化が起こる可能性があるため、バウアー教授は提供者への聞き取りを進め、来年度(2025年度)中に結果をまとめてシンポジウムで報告するということです。