水田をキャンバスに見立てて稲で絵を描く田舎館村の田んぼアートについてです。出来秋を迎えて稲が色付いたことで、名画・モナリザを題材にしたアートはまた、新たな表情を楽しめるようになりました。

※村上怜生記者
「実りの秋を迎え、7色の稲で彩られたモナ・リザは黄金色に変化しました」
青森県田舎館村の第1田んぼアート会場に浮かび上がるモナリザ。村は2003年にも同じモナリザを題材にしていましたが、胴体が太くて顔は面長の仕上がりになっていました。


そこで、遠近法を駆使して再チャレンジした2022年。7月中旬に見ごろを迎えたときは、あの魅力的な「微笑み」が再現できました。そのモナリザも出来秋を迎えたいま、情緒豊かな姿となり、訪れた人が進化した田んぼアートのまた新たな表情を楽しんでいました。


※訪れた人は
「額縁とか再現してすごいと話していました。感動しますよ、何色でも」
「正直、稲でここまで表現できるのなんだなとごい思いました。びっくりします」「前の時だと変なモナリザだったけど、いまは完璧に映っている」
月日とともに姿を変えることは、田んぼアートならではの楽しみ方です。島根県浜田市(はまだし)では、トラを描いていたはずが、9月上旬にはかわいらしいネコに。台風11号の強風で稲が倒れ、目や口元が優しい顔立ちになってしまいました。


様々な見所がある田んぼアート。田舎館村の担当者は早くも、次回作に向けて思いを募らせています。
※田舎館村企画観光課 大高浩慎さん
「来年2023年で記念すべき30周年なので、また題材も素晴らしいものを選んで、みなさんに喜んでいただける作品を目指したい」

田舎館村の田んぼアートを展望台から眺めることができるのは、今年は10月10日月曜日まで。進化を続ける田んぼアートの「いま」を見るために足を運んでみてはいかがでしょうか。
