海での事故に備えます。
フェリーが浅瀬に乗りあげ、船の中でけが人が出たとの想定で訓練が行われました。

(田尻怜也記者)
「訓練の舞台はこちらのフェリーです。実際の事故を想定した大規模な訓練がまもなく始まります」

訓練には、第十管区海上保安本部と宮崎カーフェリーからおよそ50人が参加。

「フェリーたかちほ」が浅瀬に乗りあげ、船の中でけが人が出たとの想定で行われました。

参加者はまず、治療の優先順位を判断する「トリアージ」の適切な方法や、毛布を使った搬送方法について説明を受けました。

「誰かの合図で1.2.3で持ち上げます。1.2.3で持ち上げてください」

また、フェリーから巡視船に乗組員やけが人を避難させる訓練も行われました。

(海上保安庁宮崎海上保安部 横内伸明部長)
「(事故が起きた時に)フェリー側にしっかりとした対応をしていただくということが乗客の方を安全・安心に救出するための鍵となるので、今回、訓練を実施した」

(宮崎カーフェリー 郡司行敏社長)
「本年度20回目の訓練になる。さまざまな事象を想定しながら訓練をしておくこと、平時に備えることこそが船の安全・安心の根幹であると考えている」

宮崎カーフェリーや海上保安庁では、訓練を通して連携の強化を図っていきたいとしています。