厚生労働省は24日、長崎大学のBSL-4施設についてエボラウイルスなど危険な病原体を扱うことができる施設として指定しました。

長崎大学坂本キャンパス内に建設されたBSL-4。エボラウイルスなど極めて危険な「一種病原体」を扱える実験施設としての稼働を目指しています。「一種病原体」を所持するには厚労省の指定が必要で、今月21日、政府は管理者として長崎大学を指定できるよう閣議決定。24日、厚生労働省が正式に指定しました。指定を受け、建設に反対の声をあげていた地域住民はー

(BSL-4施設の差し止めを求める会 山田一俊 代表)
「厚労省もまちの真ん中にこういうのを作っておかしいんじゃないかと思ってくれないかなというかすかな期待があったんですけど、住民が何と言おうと進めていこうという姿勢が見えましたね、残念ながら。人間が扱う以上はケアレスミス、ヒューマンエラーっていうのが絶対出てくると思うんですね。」

長崎大学は来週火曜日に開かれる地域連絡協議会で自治会長らを対象に今回の指定がどういう位置づけにあるのかまた、今後施設の稼働に向けてどのような動きがあるのかなど説明し、今後も住民の理解を得られるよう丁寧に説明を続けていくとしています。