南海トラフ巨大地震の発生確率が引き上げられる中、去年発生した能登半島地震への対応にあたっている石川県輪島市の坂口茂市長が香川県高松市のセミナーで講演しました。

坂口市長の講演は、四国4県の市町村長と国の機関などから約150人が出席した「防災トップセミナー」の中で行われました。能登半島地震で、輪島市では181人が死亡し、市内の約6割の住宅が半壊以上と甚大な被害が出ました。市街地では7階建てビル4棟のうち3棟が倒れました。

(坂口茂 輪島市長)
「地盤が少しやわらかいということもあり、そういった地形の場合は杭基礎と上部の耐震化があっても倒壊が起こりうる」

また、坂口市長は、道路・河川などのインフラやライフラインの強靭化の重要性を訴えたほか、避難所の運営について、衛生的なトイレ環境確保や感染症防止の難しさを語りました。