パレスチナ自治区ガザで19日、イスラエルとイスラム組織ハマスが合意していた停戦が、およそ3時間遅れで発効しました。その後、ハマス側からイスラエル人の女性3人が解放されました。
記者(イスラエル・スデロット 19日)
「停戦が始まるはずだった時刻から2時間半が過ぎたところですが、大きな空爆音が今、ガザ北部の方で鳴り響きました。そして、大きな煙が北部の方で上がっているのがまさに確認できます」
ガザ地区での停戦合意をめぐり、イスラエル政府はイスラム組織ハマスから「19日に解放される人質の名簿を受け取っていない」として、停戦を発効しないよう軍に指示しました。
その後、“ハマスから名簿を受け取った”と発表し、当初の予定から3時間ほど遅れて、6週間の停戦が始まりました。
停戦期間中、ハマスは33人の人質を解放するとしていて、まずは、女性3人がさきほど解放されました。
今後も着実に合意が履行されるか、そして、次の段階にあたる「恒久的な停戦」に向けた協議が順調に進められるかが注目されます。
また、アメリカのバイデン大統領は今回解放された3人に続いて、7日後に女性4人が解放され、その後、7日ごとに3人ずつ解放される見通しだと明らかにしました。
そのうえで、バイデン大統領はトランプ次期政権の担当者とともに今回の停戦合意の仲介交渉にあたったことについて、次のように言及しました。
バイデン大統領
「最後の段階で、我々のチームが一丸となって発言できたことをうれしく思う。必要かつ効果的で、前例のないことだった。しかし、成功には粘り強くこの地域の友人たちを継続的に支援し、抑止力に裏打ちされた外交を信じることが必要だ」
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