日本列島に襲来した今シーズン最強の寒波。山形県西川町の旅館では、雪の高さがおよそ3メートルに達しました。この寒波の影響で10日にかけ警報級の大雪になるおそれがあり、気象庁と国交省は「不要不急の外出を控えて」と呼びかけています。
今季最強寒波 各地で大雪

報告
「JR米沢駅前です。午後7時現在、水を含んだ大粒の雪が降っています。また路肩に寄せられた雪は私の身長165センチを超えています」
一面、銀世界に染まった山形県米沢市。雪が降り続いた市内では、午後2時ごろから気温が氷点下の寒さに。雪が降る中、傘を手に家路を急ぐ人の姿が見られました。
高校生
「雪が降ると路面も歩きにくくなるし、学校に行くときも大変になる。あんまり降らないでほしい」

8日、全国で最も雪が降ったのは新潟県魚沼市。午後7時までの24時間に61センチの降雪を観測しました。
日本列島に襲来している今シーズン最強の寒波。8日は北日本から西日本の広い範囲で大雪になりました。

24時間に27センチの雪が降った新潟県妙高市。市内の温泉旅館では、宿泊する外国人客が2階の窓から身を乗り出し、スコップで雪を掘っていました。
外国人客
「(Q.何をしているんですか?)雪が部屋に入ってくるんだよ」
年末から続く災害級の大雪で建物の倒壊などの被害が相次いでいる青森県では…

記者
「こちらの住宅なんですが、地面から高く雪が積み上がっていて、壁にもたれかかるようになっています。屋根には雪が高く積み重なっています。その重みで、ひさしが折れ曲がってしまったということなんです」
こちらの家に一人で住む89歳の女性は雪かきが出来ず、一時、家から出られなくなっていたと言います。
女性(89)
「夕べ、そこだけ、ずっとここまで(雪を)かいてもらって。壊れたんだよ雪で。仕方がないんだよね」
県内の業者には雪下ろしの依頼が相次いでいますが、人手が足りず、作業は追いついていない状況です。
青森県内では、除雪に伴う事故でこれまでに4人が死亡。91人がけがをしたということです。また、北海道・岩見沢市でも雪下ろしをしていた男性が屋根から転落し、心肺停止の状態です。