▼被告人質問 「金銭は保険会社に、謝罪は社長に丸投げ。自分には関係ない?」

被告人質問で証言台に立った玉置被告は、弁護側の質問に対して、改めて起訴内容を認めました。

弁護人:事故当日は急いでいましたか
「自分としてはいつも通り、急いではいませんでした」
弁護人:何時間ぐらい走っていましたか
「3時間、もうすぐ4時間のところだったので次のPAで休憩しようと思っていました」
弁護人:疲労感はありましたか
「今回は疲れていなかったというか、もう少しで休憩だったので」
弁護人:脇見の原因は気の緩みですか
「毎日通っている道、この先休憩ということで気の緩みがあったと思います」
弁護人:コンソールボックスにタバコやライターを置くと脇見になると思いませんか
「思います、当時は横の箱をガサゴソやって見つからなくて見てしまいました」
弁護人:事故の可能性は考えませんでしたか
「いつも通っている道でもあったし、何もないと思って横を見てしまいました」
弁護人:治療費や賠償金の支払いがどうなっているか知っていますか
「分からない状態です」
弁護人:自分から聞かないのですか
「社長に聞いていますが保険会社からまだ何も決まっていないとしか返事を聞いていません」
弁護人:加害者として被害者に支払いができているのか、調べようとしないのですか
「確認は保険会社から何かあったときに伝えると…」
弁護人:治療費が払われているかどうかは知っていますか
「その辺も分からなくて聞いていないです」
弁護人:賠償はどうしたいですか
「しっかりやっていきたいと思います」
弁護人:亡くなられた方や遺族に対するケアや謝罪はちゃんとできていますか
「(無言の後)正直、できていないです」
弁護人:事故後、自発的になにかをするということができていないのではないですか
「やっぱりこんなことをしてしまって、反省するとかしても、申し訳ないことをしてしまって、手紙もずっとやらないといけないと分かっていたんですけど自分自身、本当にもうどうして良いか分からないというか、そうなってしまいました」
弁護人:金銭は保険会社に丸投げ、謝罪は社長に丸投げ。自分には関係ないと思ったのですか
「そういうことは本当にありません」
弁護人:今後、免許の再取得の予定はありますか
「今のところはありません。以前は会社にも残してもらって、頑張らないとと思っていましたが、いざトラックの前に立ってみて、運転席に登ってみると足がすくんだりして、運転の仕事ではなく仕分けや倉庫の積み込みの手伝いでやって行けたらと考えています」
弁護人:免許を取ろうとしていませんか
「はい。あんな大きい鉄の塊がそれだけの速度でやってくるわけですから…もう車に乗ることはやめようと思いました」