障害のある子どもらが通う放課後デイサービスは、原則18歳までしか利用できません。その後の行先が見つからず、親が仕事を辞めざるを得ない「18歳の壁」とも言える状況があり、不安の声があがっています。
神奈川県で暮らす江利川優菜さん(18)。重度の脳性麻痺があり、食事や入浴など日常生活に介助が必要です。
優菜さんは特別支援学校に通っていますが、午後2時半ごろに学校が終わると夕方5時すぎまで放課後を過ごすためのデイサービスを利用しています。
しかし優菜さんは18歳。特別支援学校や放課後のデイサービスに通えるのは今年度までです。
優菜さんの母 江利川ちひろさん(49)
「現状は来年度の(優菜さんの)行き場所は未定です」
優菜さんの母親は社会福祉士として県内の高校などで朝から夕方まで週4日ほど働いています。来年度から、仕事が終わる時間まで優菜さんを見てくれる場所が見つかっていません。
江利川ちひろさん
「どうしたらいいんだろうっていう風に悩んでしまうぐらい。退職ということもあり得るかなと思っています」
こうした「18歳の壁」について、きょう午後、障害のある子どもをもつ親などを対象にしたアンケート調査の結果が公表されました。
障がい児及び医療的ケア児を育てる親の会 工藤さほ会長
「子の卒業を素直に喜べず、経済的な不安から夜も眠れない親たちがいます」
調査によりますと、18歳以降の子どもの進路として半数以上が通所型の介護施設や就労支援施設を想定していますが、その多くは午後3時から4時には終了してしまいます。親からは「仕事を続けられない」といった不安の声が多く寄せられています。
江利川ちひろさん
「夕方まで今と同じくらい通える施設があると(助かる)。やっぱり障害のある子どもを育てるってお金がかかるので。障害がある子どもがいるから働けないというのは少し残念だなとは思います」
全ての親が安心して働き続けられるための環境整備が急がれます。
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