警視庁で警察署長らを集めた定例の会議が行われ、緒方禎己警視総監がSNSで実行役を募集し犯罪を行う「匿名・流動型」犯罪グループの取締りや、単独でテロ事件を起こす、いわゆる“ローンオフェンダー”などへの対策を強めるよう呼びかけました。
緒方禎己 警視総監
「匿名・流動型犯罪グループの実態解明および取締りをはじめとする新たな治安課題に対し、組織の総合力を発揮して対処にあたるとともに、都民・国民の期待と信頼に応えうる組織の構築につとめ、首都東京の治安確保に力を尽くすようお願いします」
きょう、警視庁本部で警察署長などを集めた会議が開かれ、緒方警視総監は、SNSで実行役を募集し、犯罪を行う「匿名・流動型」犯罪グループ、いわゆる“トクリュウ”による強盗事件などが今年8月以降に首都圏で相次いだことを受け、犯行グループの指示役などの摘発が不可欠だと強調しました。
さらに、実行役が犯行グループから家族に危害を加えるなど脅されて犯行に関与する現状を踏まえ、実行役になろうとする人物への呼びかけを強め、積極的に保護するよう指示しました。
また、今年10月の衆議院議員選挙の期間中に自民党本部と総理大臣官邸への突入を試みる事件が起きるなど、テロ対策を強化すべき状況にあると指摘。単独でテロ事件を起こす、いわゆる“ローンオフェンダー”による犯行の兆しを事前にとらえるため、地域住民と協力して対策を推し進めるよう呼びかけました。
注目の記事
「私、見えますか?」画面に現れた制服の男…記者が“ニセ警察官”とLINEビデオ通話で直接対決 その結末は…【後編】

忘年会「参加したい」若者4割の裏で…「行きたくない」50代の切実な理由 昭和を知る上司世代の“ハラスメント”恐怖

「風邪薬」をジュースやスポーツドリンクなどで飲んでも大丈夫? 子供にアイスを混ぜた薬をあげてもいいの?【薬剤師に確認してみた】

犯人は小6女児「妹が殺された」兄に手渡されたヤフーニュース…「この人たちには頼れない」【佐世保小6同級生殺害事件・前編】

新「映像」発見 80年の時を経てゾウの「エリー」が伝える戦争 “戦時猛獣処分” 絵本「ごめんねメリー」原画も展示 熊本【戦後80年つなぐ、つながる】

【独自】「この野郎」「見とけよ、貴様」北九州・中学生2人殺傷事件から1年 捜査1課長(当時)が初めて語った犯人への憎しみと執念の捜査【前編】









