ユネスコの無形文化遺産に、日本の「伝統的酒造り」が登録されることが決まりました。県内でも酒蔵の数はこの半世紀で3分の1程度にまで落ち込んでいて、関係者は登録決定で日本酒業界全体の盛り上がりに期待を寄せています。
ユネスコの無形文化遺産に登録されることが決まったのはカビの一種「こうじ菌」を使って行う日本酒や焼酎、泡盛など伝統的な酒造りの技術です。
日本時間の5日午前3時半すぎ、パラグアイで開かれているユネスコ=国際連合教育科学文化機関の政府間委員会で、無形文化遺産への登録が正式に決まりました。
これを受けて、八戸市で1775年から酒造業を営んでいる八戸酒造からは歓迎の声が上がっています。
八戸酒造 駒井伸介 常務取締役
「こうやって話題になることによって、国内外の方が日本酒に注目して手に取っていただく機会が増えればうれしいなと思っています」
日本酒の販売数は高度経済成長期に大きく伸びましたが、その後、落ち込んでいきました。
これに伴い、1969年には「49」あった県内の酒蔵はいまは3分1ほどの「16」にまで減りました。
いまも営業を続ける酒蔵は販売数の低下に悩まされています。
八戸酒造の日本酒生産量は、ピークとなる1965年は1年間で80万本以上ありましたが、いまはその半分以下の30万本ほどとなりました。
このため、新たな販路となる外国人への売り込みにも力を入れていて今回の登録を弾みに飛躍したいとしています。
八戸酒造 駒井伸介 常務取締役
「日本酒全体でみると毎年伸びているので好調な気がしますが、知って理解していただくのは、すぐには難しいと思いますが、和食はおいしいので、それを食べながらおいしい日本酒を飲んでいただくのは、これから海外の方にも十分楽しんでいただけるのでは」
日本の無形文化遺産登録は、これまでにも「和食」や「歌舞伎」などがあり、今回で23件目。
関係者からは日本酒の価値の見直しにつながることが期待されています。














