去年2月、福島県いわき市で金品を奪うため当時85歳の女性を殺害したとして強盗殺人の罪に問われている男に、6日、無期懲役の判決が言い渡されました。

判決を受けたのは、別の罪で福島刑務所に服役している木村進被告（53）です。

木村被告は、去年2月、いわき市勿来町にある小松ヤス子さん（当時85）の家で、金品を奪い取ろうとして小松さんをハンマーで殴り、殺害したとして強盗殺人の罪に問われていました。

亡くなった小松ヤス子さん

裁判の争点は、木村被告が金品を奪う意思があったかどうかで、6日の判決公判で、福島地裁郡山支部の下山洋司裁判長は「被告は経済的に困窮していて、犯行を短時間で手際よく行っていることから、金品を奪おうと考えていたと認められる」と指摘。そして「尊い命が奪われた結果はあまりに重い」として、検察の求刑通り無期懲役の判決を言い渡しました。

6日の法廷・福島地裁郡山支部