東京・目黒区で去年、高校生らが警視庁とともに落書きを消した壁について、さらなる落書きを防ごうと、高校生が壁画を描きました。
長い壁に沿って現れた、魚や恐竜。色鮮やかなタッチで、宇宙の誕生から人類の進化までをテーマに描いた壁画です。ここには以前、落書きがされていました。
目黒警察署の管内では、東急電鉄・祐天寺駅近くにあるこの壁をはじめ、さまざまな場所で落書きが相次いだことから、去年9月、地元の高校生と警視庁などが落書きを塗料で消す取り組みを行いました。
その後、壁への新たな落書きを防ごうと壁を所有する男性の同意を得て、別の高校生が今年3月から壁画を描き始め、16日、完成しました。
目黒学院高校2年 美術部長 北村瑛理奈さん(16)
「画が完成したことで、壁に落書きをしにくくなってくれるかなと思っています。悪いことをしにくくなるというふうなことにつながってくれると嬉しいなと思います」
警視庁目黒署は16日、壁画を制作した目黒学院高校に感謝状を贈りました。
浜田勝行署長は「落書きは街の景観を損なうだけではなく、犯罪を誘発するおそれがあるため、今回の取り組みは地域の安全向上につながる」としています。
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