江戸時代から栽培されていて「幻のサトイモ」とも呼ばれる上伊場野里芋(かみいばのさといも)の収穫が宮城県大崎市で行われています。

大崎市三本木では16日朝、生産者の一人、福田翔太さんが土を掘り起こし収穫する作業に追われていました。

収穫しているのは、伝統野菜の「上伊場野里芋」です。上伊場野里芋は、300年以上前からこの地域で栽培されていて、他の地域の土では同じように育たない上、生産量が非常に少ないことから「幻のサトイモ」とも言われます。

生産者 福田翔太さん(38):
「今まで生産してきたものをもっといい物につくり上げて次の世代につなげていけるように生産技術の確立をしていきたい」

福田さんによりますと、今年は猛暑だったものの、適度に雨が降ったため品質は良いそうです。粘りが強く、こくのある味わいが特徴の上伊場野里芋、11月上旬までにおよそ2.5トンの収穫が見込まれていて、地元のJAや道の駅などで販売されます。