島根県では、第7波で死者数が急増していて、7月からの約2か月間だけで71人が亡くなっています。県はどうとらえているのでしょうか。
島根県での新型コロナ感染者の死亡例は、2021年12月末までで5人でした。
それが2022年に入ると、6月中旬までの半年間で11人が死亡。
そして第7波に入ると、そのペースは一気に速まり、7月から9月5日までの約2か月で71人が死亡しています。
県は、どのように受け止めているのでしょうか
島根県感染症対策室 田原研司 室長
「感染者の母数ですね。たくさん感染されているというのが一つの理由だと思います」

第7波は第6波に比べ感染者の死亡率が0.05パーセント増えているものの、統計学的に差はないと考えられるといい、感染者の増加がそのまま死亡者数の増加につながっていると分析しています。
さらに…
島根県感染症対策室 田原研司 室長
「第7波で高齢者の感染者が増えたことも、死亡者の数が増えたことの要因かと思っています」
県内で第7波以降に死亡した感染者のうち、およそ94パーセントが65歳以上の高齢者とのこと。
高齢者福祉施設でのクラスターなど、高齢者の感染拡大が原因の一つだと分析します。
では、亡くなった人のワクチン接種の状況はどうだったのでしょうか。
県が把握している27人分のデータの内訳は…
島根県感染症対策室 田原研司 室長
「ワクチンを打っておられない方は8人、2回打っておられる方が9人、3回打っておられる方が9人、4回打っておられる方が1人です」
一方で気になるのが、自宅待機中の死亡例が出ている点です。
県ではこれまでも1日2回、自宅療養者への健康確認を行ってきましたが、こうした事態を防ぐため、より綿密な対応をしていくとしています。

島根県感染症対策室 田原研司 室長
「ご本人とお話しできるケースもあれば、ご家族からお話しするケースもあります。そこでもう少し綿密なインタビューで異常を気付くような調査に入るべきと考えますし、ご家族の方にも協力いただいて、日に何度か数時間に一度、ご本人の健康状態を確認いただくようお願いしたいです」