2022年3月の福島県沖地震で被災した宮城県白石市の複合施設で、災害復旧工事が完了しました。特に被害が大きかったコンサートホールでは10月、2年7か月ぶりに利用が再開されます。
復旧工事を終えたのは、白石市のホワイトキューブです。

2022年3月16日の福島県沖地震で白石市は震度5強の揺れを観測し、ホワイトキューブでは建物全体の外壁や床に亀裂が入りました。特にコンサートホールは天井部分が客席に落下したほか、パイプオルガンのパイプが折れるなど被害が大きく、9月まで復旧工事が続けられていました。

白石市 菊地正昭副市長:
「(演奏の)残響時間を変えずに天井の安全性も高めるということで、今回苦労したということですが、おかげさまで今回完成にいたった。白石市民の方々に、ぜひ、ご利用いただいて、一流の音楽家が来たら聞きに来ていただけたら」

コンサートホールの復旧費用はおよそ19億円で、3分の2は国の補助金が充てられます。10月11日には市政施行70周年を記念したコンサートが開催され、2年7か月ぶりに利用が再開されます。