戦争の記憶を未来へ…「NO WAR プロジェクト つなぐ、つながる」です。広島・原爆の日に毎年、慰霊碑に納められる死没者の名簿。その記帳を40年近く続ける被爆者の思いを取材しました。
おとといの広島平和記念式典では、今年も「原爆死没者名簿」が納められました。前の年の8月6日から1年間に死亡が確認された被爆者の名前が毎年書き加えられます。
40年近く記帳を続けてきた池亀和子さん(82)。これまでおよそ10万人の名前を記してきました。その中には両親や友人もいます。
40年近く記帳 池亀和子さん
「(1年間に)多いときは3000くらい書きましたよ。母は書き出しの最初に書かせてもらった」
原爆慰霊碑に納める名簿の記帳は代々、被爆者の広島市職員が受け持ってきました。池亀さんも市の元職員で、習字が得意だったことから上司に勧められ、43歳で記帳を始めました。
池亀和子さん(1990年)
「ただただ、冥福を祈る」
池亀さんは3歳のとき、爆心地から2キロの屋内で原爆に遭いました。
40年近く記帳 池亀和子さん
「桑畑からパーっと火の手が上がったのよく覚えている。母が必死で家の角で『和子ー!和子ー!』」
被爆の瞬間は鮮明に覚えていますが、それ以外の記憶はあいまいです。
40年近く記帳 池亀和子さん
「私も被爆者だが、伝達することも何もできない、3歳だったから。私にできることはこれくらい」
池亀さんにとって記帳は、3歳で被爆した自分にできる「供養」だと話します。
今年、予想外の出来事もありました。胃がんが見つかって手術。その後、体調を崩し、1か月あまり入院したのです。名簿は家族に届けてもらい、病室でも記帳を続けました。
式典の前日。池亀さんは全ての記帳を終えました。
今年、名簿に加わった被爆者は5079人。あわせて34万人を超えました。
40年近く記帳 池亀和子さん
「安心しました。私は原爆に対して、いろんなことはできない。(今年も)やっと済んだんだという気持ち」
名簿を通して平和の大切さを感じてほしい。当時3歳だった被爆者の願いです。
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