文部科学省は、小学6年生と中学3年生を対象に今年4月に行われた「全国学力テスト」の結果を公表し、小・中ともに、石川県が1位となりました。自らの関心に沿って主体的に学ぶことや、対話を通じて共に学ぶことが学力向上のカギだとしています。
今年度の「全国学力テスト」は、全国すべての小学6年生と中学3年生、あわせて200万人あまりが参加して、国語と算数・数学で行われました。
その結果、小学生では石川県が1位、秋田県と東京都と福井県が2位。中学生では石川県が1位、東京都が2位、福井県が3位となりました。
石川県は去年も、小学生の国語と算数で1位。中学の数学でも1位でした。
テストと同時に行われたアンケート調査をもとに文科省が分析したところ、▼自らの関心に沿い見通しをもって粘り強く学習に取り組む「主体的な学び方」や、▼対話を通してクラスメイトらとともに学ぶ「協働的な学び方」を重視した授業を受けた子どもたちの正答率が高い傾向が見られたということです。
文科省は、上位の県でそうした授業が展開される傾向が強かったとしています。
一方、全国的には、様々な学習の課題も浮かび上がりました。
文部科学省によると、小学生の国語では、文章の中のどこが事実として書かれ、どこが作者の意見なのかを明確に読み解くことなどに課題が見られました。
中学生の数学では、複数のデータを読み取って、正しく表現することなどに課題が見られました。
また、調査では、小学6年生の2割(約21%)、中学3年生の3割(約32%)が一日3時間以上、SNSや動画視聴などをしていることも判明。
中学3年生のこのグループで、平日1時間以上学習している人の割合は55%で、SNSなどの視聴が少ないグループが69%だったのと比べると14ポイント少なかったこともわかりました。
一方、「地域や社会をよくするために何かしたい」と答えた子どもが8割近くに上り、去年より、小学生で7ポイント、中学生では12ポイント増えました。
文科省の担当者は「コロナ禍が去り、地域での総合学習への取り組みや問題解決のための学級会での話し合いといった活動が盛んに行われたためではないか」と話しています。
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