全国の刑務所で行われている受刑者の「集団行進」について、法務省が今年度中にも廃止する方針を固めたことが分かりました。

「集団行進」は、受刑者同士のトラブル防止や人数を把握しやすくするために全国のほとんどの刑務所で行われています。

名古屋刑務所でおととし発覚した、刑務官による受刑者への暴行事件を受けて、法務省では受刑者の処遇や規程の見直しを進めていて、その一環として「集団行進」を今年度中にも廃止する方針を固めたことが、関係者への取材で分かりました。

関係者によりますと、すでに複数の刑務所で試験的に廃止したところ、トラブルはなかったということです。

法務省は、ほかにも刑務所で定めている規程の見直しを検討しています。