長崎大学は薬学部を文教キャンパス→坂本キャンパスへ、経済学部を片淵キャンパス→文教キャンパスへ移転する案を25日発表しました。

長崎大学 永安武学長:
「様々な学部が縦割りではなくて、横の繋がりを持つようなことをやっていかないといけない。」

少子化により大学を取り巻く経営環境が厳しさを増す中、長崎大学は各キャンパスに機能が散在し建物の老朽化も進んでいるとして再整備する計画を発表しました。

永安武学長:
「薬学部は今後、坂本地区に移転をします。医歯薬、いわゆる生命科学域の学部を全て坂本地区に統合する計画を進めています」

薬学部の移転先となる坂本キャンパスには新たな医歯薬学研究棟を建設予定で、再来年度に着工し2030年度に移転が完了する見込みです。
また文教キャンパスの南側には経済学部を移転させ、それに伴い新たな校舎を建設する計画です。

新校舎には経済学部に加え、情報データ科学部や多文化社会学部の研究室を備え、学生が自由に交流できるスペースを設けたいとしています。

永安武学長:
「経済学部を加える形の人文社会学域という人文社会学系の新たな拠点を作ってはどうかという風に考えています。」

現在、経済学部がある片淵キャンパスの跡地活用策はまだ決まっておらず、移転案について早ければ来月から市場調査を行い、今年度中に最終判断したいとしています。

一方、長崎スタジアムシティに入居する長崎大学のサテライトキャンパスの名称は「テクノロジーイノベーションキャンパス」に決まりました。大学では情報データ科学分野の学生と地元企業との連携を視野に先進的な研究に取り組む拠点にしたいとしています。