「抜け穴だらけのザル」と批判されている「政治とカネ」の法改正案。6日、衆議院本会議で採決され、可決しました。こうした中、自民党の地方組織のトップが「身を引いていただいて」などと、公然と岸田総理の退陣を訴えました。

野党「ザルに申し訳ない」改正案が衆院通過 政治資金規正法

岸田総理(6日 午後6時ごろ)
「具体的な再発防止策に加えて、政策活動費についても、あるいは第三者機関につきましても、明確な方向性を明らかにした。実効性がないという指摘は全く当たらない

自民党派閥の裏金事件を受けた政治資金規正法の改正案が6日、自民、公明、維新などの賛成多数により衆議院本会議で可決しました。これを受け、野党からは苦言を呈する声が出ました。

国民民主党 玉木雄一郎代表(6日 午後2時半ごろ)
「もうザル法です。ザルに申し訳ないですね。ザルの方がもっと物をすくえますから」

改正案に、企業・団体献金の禁止は盛り込まれず、政党から議員個人に支給される政策活動費については、領収書などを10年後に公開するとしています。

ただ、領収書の保存・提出・公開方法などの詳細は早期に検討し、公開しない場合の罰則の有無も今後検討するとしています。

野党は「検討のオンパレードで、信頼回復からはほど遠い」と指摘していますが、ある政府関係者は「時間がない中、幅広い与野党の合意を得ることを考えたら、こういう形にするしかなかった」といいます。