出店場所の強みを生かす
そんな中で、店を始める動きもあります。
熊本市で半世紀近く続く老舗ホテルの1階も、去年まで空きテナントでした。先月オープンしたのが、焼き鳥やワインが人気の飲食店です。

TORIDORI 中村圭佑 CEO「『泊まれる焼き鳥屋』が僕達の中ですごくいいなと思っていて」
物価の高騰で食材の仕入れ値が上がり人件費も増える中、この場所にしかない強みが出店を後押ししたといいます。

中村さん「料理を食べて飲んで、そのままホテルに泊まっていただける。ホテル側も僕達にとってもすごくいい環境かなと思っています」
自治体の支援は?
事業者が出店への一歩を踏み出せるよう、熊本市も動き出しています。出店に必要な改装費や家賃などを市が100万円を上限に半額補助する『商店街出店支援事業費補助金』です。

熊本市 木山英治 商業金融課長「商店街の空き店舗を活用される方に対して、補助金を出して出店の支援を行う。空き店舗数も徐々に減ってきていますので、ある程度は本事業が貢献しているんじゃないかな」
今年度の事業には、すでに30件の問合せが来ているといいます。