シリーズ「現場から、」。台湾の新たな総統に頼清徳氏が就任しました。中国は「独立勢力」とみなし圧力を強めますが、頼氏は一体、どのような政治家なのか。その地盤を取材しました。
台湾南部・台南市。中心部から車で30分ほどの場所に野球場があります。
記者
「こちらが頼清徳氏が市長時代に建設を決めた野球村と呼ばれる一大施設です」
4つの球場と2つの練習施設を備える通称「野球村」。建設予算は、およそ170億円です。野球好きをアピールしていた頼新総統を象徴するかのような施設です。
ただ、野球でも政治的な姿勢が見えたと指摘するのは、国会議員にあたる野党・国民党の謝龍介立法委員。台南市議だった当時、自身が市民球団の結成を提案し、市長だった頼新総統はこれに賛同したといいますが、球団結成に向けた動きが次第に頼氏の所属する民進党の市議中心になったと憤ります。
野党・国民党 元台南市議 謝龍介 立法委員
「野球にまで政治を介入させていくのは、いかがなものかと思いました」
一方、中国に対して頼新総統がどういった姿勢で臨むのかが最も注目される点。台南市長時代から「台湾は主権のある独立国家」などといった発言で目立っていました。
10年前に市長として中国・上海を訪れていましたが、このときも。
頼清徳 新総統(当時 台南市長)
「台湾社会は先に民進党があって独立の主張があったのか、それとも先に台湾社会に独立の主張があったから民進党があったのか」
ただ、1月の総統選挙では蔡英文政権の路線を継承し、「独立」は強調せず、中国による「一国二制度」も受け入れないという「現状維持」を主張。また、総統選の勝利後には、中国との対話姿勢も見せています。
頼清徳 新総統(今年1月)
「封鎖は交流へ、対立は対話へ。自信をもって中国と交流や協力を展開し、台湾と中国の人たちの福祉を増進し、平和と共栄という目標を叶えます」
これに対し、中国は「一つの中国」を認めない限り、対話に応じない構えで、▼貿易の優遇措置の廃止や、▼台湾が実効支配する離島・金門島周辺の禁止水域にたびたび進入するなど圧力を強めています。
台南市議当時、頼氏の言動を間近で見てきた野党・国民党の謝立法委員。何度も「独立派だ」と迫ったそうですが、今の彼のスタンスについて…
謝龍介 立法委員
「『台湾独立』は若い頃の理想の類でしょう。(国際社会の)レッドラインを越えれば、台湾だけでなく東アジアに災難を招くことがわかるからです」
新しい台湾の総統は、中国との関係について何を語るのでしょうか。
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