福島第一原発にたまり続ける処理水を海に放出する計画について、2日、福島県と大熊町、双葉町は設備の着工を了解しました。一夜明け、内堀知事が萩生田経済産業大臣に要望書を手渡したほか、県庁前には放出に反対する市民が抗議の集会を開きました。
2日、処理水を海に放出する東電の計画について、内堀知事と大熊町の吉田町長、双葉町の伊澤町長は設備の着工を了解しました。
今月30日に一部で避難指示解除を控える双葉町からは……。
双葉町・伊澤町長「町内で現実に生活を始めることを認識し、引き続き原発の安全かつ着実な廃炉作業が計画的に進むように取り組んでいただきたい」
放出に反対する意見や、懸念が根強く残る中での事前了解。内堀知事は今回の了解について、次のように位置づけました。
内堀知事「東電が計画している設備等について、必要な安全対策が講じられているかどうかを確認するもの」
また、放出に対する理解が進んでいない現状について問われると……。
内堀知事「国と東電が、処理水の取り扱いについてはまさに当事者。理解促進のためさらなる取り組みをしっかり行うよう、きょうは東電の社長に求めました」
一方、漁業者に対し「関係者の理解なしにいかなる処分もしない」と約束している政府と東電。
小早川社長は、理解が得られたかどうかの判断については、「国と相談しながら今後のプロセスを検討していきたい」と述べるにとどめました。
そして3日、内堀知事は大熊町の吉田町長と双葉町の伊澤町長ともに経済産業省を訪れ、萩生田大臣に要望書を手渡しました。
要望書では、農林水産業をはじめとした「関係者に対する説明と理解」など5つの項目を挙げています。内堀知事は「さまざまな意見があり、県民や国民の十分な理解が得られていない」として、対応を求めました。
萩生田経産相「国内外の多くの方々に対し、より一層力を入れて科学的根拠に基づいた情報をお届けするなど、風評を生じさせない取り組みを進めてまいります」
漁業者をはじめ、卸や小売業者、消費者などに原発を視察する機会を提供するなどして情報発信すると答えました。
会談を終えた内堀知事は「特に漁業者のみなさんが、いまの現役世代ももちろんそうですが、将来のこれからを担う世代のみなさんが、希望を持って漁業ができるように政府としてしっかり対策を講じるべきだという話をしたところであります」
一方、福島県庁前には、放出に反対する市民が集まり、事前了解について抗議しました。
これ以上海を汚すな!市民会議・片岡輝美さん「事前了解の先にあるのは海洋放出ですし、そのような言い方で私たち県民は納得しない。私たちにしてみればバカにされているような思い」
これに先立ち、市民らは会見を開き、県に対し了解を取り消すよう求めました。
これ以上海を汚すな!市民会議・織田千代共同代表「廃炉のために欠かせないと言いながら、その廃炉の最終形も示されない中で早急に海洋放出を進めるのは間違い」
こうした中東電は、処理水を放出するためのトンネル工事を4日から開始すると明らかにしました。不十分な理解と反対や懸念が残る中、来年春を目指した技術的な準備だけが着々と進みつつあります。
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