盛岡市の内舘茂市長は27日、2人目の副市長に岩手県県土整備部副部長の小原由香(おばら・ゆか)氏を起用する方針を市議会全員協議会に伝えました。27日午後1時に開かれる市議会定例会最終本会議で小原氏の人事案を提案し、同意されれば市として初めての女性副市長就任となります。
小原氏は現在57歳で、東北大学を卒業し1989年に県職員となり、商工労働観光部定住推進・雇用労働室長、盛岡広域振興局副局長を歴任し、現在県土整備部の副部長と県土整備企画室長を兼務しています。
内舘市長は27日午前に開かれた全員協議会で、小原氏を選んだ理由について「豊富な行政経験と女性幹部職員としての知見がある」と説明しました。
小原氏の人事案が同意されれば、市の副市長として初めて女性が就任することになります。任期は4月1日から4年間です。
盛岡市は2007年度から条例に基づき副市長を置いていて、定数は2となっています。内舘市長が去年8月に初当選後、当時の副市長2人が元市長とともに退職して副市長が一時不在となりましたが、このうち岩手県庁出身で元三陸鉄道社長の中村一郎氏が再び起用されました。1人体制が続く中、2人目の副市長人事について関心が集まっていました。
これまで副市長2人のうち少なくとも1人は盛岡市職員から登用されていた経緯から、内舘市長がいずれも外部の県庁出身者を起用したことに対して、市議会の一部議員から「市職員のモチベーションに影響するのでは」との指摘も出ています。
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