岡山市は、岡山駅東口駅前広場の整備に伴い撤去する予定の噴水について、再活用希望者の募集を行っていましたが、環太平洋大学から応募があり「最適提案者」と特定したと発表しました。

路面電車の乗り入れ整備に際し「設置するスペースがない」として岡山市では再活用を模索。1月4日から2月9日まで募集をしていたところ、提案者数は環太平洋大学の1者だったということです。

環太平洋大学の提案内容は、岡山市東区瀬戸町観音寺の大学キャンパス近くの耕作放棄地を、地域住民のふれあいの場として「ランニングパーク」として整備。オブジェとしての噴水設置を計画しています。

岡山市交通政策課は、現在耕作放棄地となっている場所を開発するなど地域活性化への貢献が期待できること、移設の実現性が高いことなどを評価したということです。

今後は、3月中に売買契約を締結し、4月~5月にかけて移設を予定しているということです。

クジャクが羽を広げたような形から「ピーコック噴水」という名前で親しまれてきた噴水は、山陽新幹線の全線開通を祝うイベントの記念事業で作られ、1975年に設置されました。設計したのは「現代芸術研究所」...太陽の塔で知られる岡本太郎さんが代表を務めた団体です。

なお噴水は、現在冬季のため止めていて、最後の噴水稼働は3月14日~3月31日の午前8時~午後8時になるとしています。