中国で新型コロナのワクチンを接種し、“後遺症を患った”と訴えるおよそ3000人が補償を求める請願書を中国の国会にあたる全人代=全国人民代表大会に提出する予定だと、アメリカ政府系メディアが伝えました。

アメリカ政府の海外向け放送「ボイス・オブ・アメリカ」によりますと、中国で新型コロナウイルスの中国製ワクチンを接種した“後遺症”として、白血病、糖尿病などを発症したと訴えるおよそ3000人が政府に治療費や生活の補償支援組織の設立を求める請願書に署名をしました。

代表者がこの請願書を、来月行われる中国の国会にあたる全人代に提出する予定だということです。ただ、発起人らは中国当局の監視下に置かれていて、実際に提出できるかどうかは不透明だとしています。

また、おととし12月には後遺症を訴える人たちが国家衛生当局の前で抗議デモを行いましたが、多くの参加者が拘束されたということです。

中国では13億人以上がコロナワクチンを接種していますが、国家衛生当局は、後遺症として“白血病”や“糖尿病”が発症した例はないとしています。