能登半島地震を受け、1人でも多くの人に防災についての意識を高めてもらおうと、高知市で防災製品のフォーラムが開かれています。

このフォーラムは、高知県内企業が技術や知恵を生かしてつくった防災製品を改めて大勢の人に知ってもらおうと、県産業振興センターと県が開催しています。会場には県内18社の防災製品が展示されています。こちらの防犯灯は日中、太陽光で発電した電力を蓄電していて、地震の揺れを感知すると自動でライトが点灯し、指定避難所の場所を知らせます。

また、こちらの防災トイレは凝固剤やにおいが出ないよう特別な処理をした袋がセットになっているほか、容器自体が便器になる仕組みで、400回分の排泄を処理することができます。

会場では展示のほか、被災地で支援活動をした人たちのセミナーも行われました。このうち、石川県で自社の浄水装置を使って風呂やシャワーの給水支援をしている高知市のアクアデザインシステムの武田良輔(たけだ・りょうすけ)社長は、「必要な水は飲み水だけではなく、手を洗ったりトイレに使ったりする生活水も足りていない」として、「水の重要性を再認識した」と伝えました。

(自主防災組織のメンバー・香美市)
「トイレの問題と水の確保が気になった。実際に体験した方の話も聞けるということで参加した。うちは香美市の街の方なので、火災に備え消火について考えていきたい」

(自治体の担当者・南国市)
「高知県(で生まれた製品)ということで身近にそういうものがあれば地域の自治体としても導入しやすいし、自治体として持っている課題をどのように解決したらいいかを伝えやすいというメリットもあると思う」

フォーラムは28日午後4時まで高知市のちより街テラスで開かれています。