安倍元総理の銃撃事件について、警察庁は現地入りしている検証チームの聴き取り調査を踏まえ、国家公安委員会に対し当日の警備状況などについて報告を行いました。

二之湯智 国家公安委員長
「諸外国から見ても大変大きな衝撃だし、日本国として大きな信用失墜になるわけでございます。(国家公安委員会委員の)先生方からの意見もよく踏まえて、これから警察庁として、しっかりとこれからの警護警備体制をしていかないといけない」

二之湯国家公安委員長はきょうの定例会見で、今週行われた2回の国家公安委員会で、警察庁から安倍元総理の銃撃事件当日の警備状況などについて報告を受けたことを明らかにしました。

報告は今月14日から奈良市に派遣されている警察庁の警護警備に関する検証チームが現地で行った、奈良県警の幹部らへの聴き取り調査を踏まえたもので、各委員からはいろいろな角度から非常に厳しい意見が出されたということです。

警察庁によりますと、奈良県入りしている検証チームによる聴き取り調査は、警護対象の後方への警戒を含めた警護員の配置や役割、緊急事態発生時の措置要領などに関するもので、周辺の防犯カメラの画像や現場に居合わせた人たちが撮影した画像との突き合わせ作業や、事件現場での調査なども行なっているということです。