サッカー元日本代表の松井大輔(42)が20日、自身のSNSのライブで現役引退を発表した。
インスタライブを通じて「この度、松井大輔は引退を発表します」とファンに報告。会見ではなく自身のSNSでの発表となった理由を「いろんな引退の仕方があるじゃないですか。SNSで言ったっていいじゃないですか。いろんな人にお疲れ様といって欲しかった」と話した。
ライブは元サッカー日本代表、2010年ワールドカップ南アフリカ大会で共に戦った大久保嘉人(41)やレスリングで五輪3連覇の吉田沙保里(41)が参加し、和やかな雰囲気でスタート。黒のシャツ姿で配信を行っていた松井だったが「そろそろ」と言ってシャツを脱ぐと2004年に海外初挑戦となったル・マン(フランス)のユニホーム姿、続いては日本代表、そして、日本復帰となったジュビロ磐田、横浜FC、ベトナムのサイゴンFC、Y.S.C.C.横浜と6着を披露した。
現日本代表コーチの名波浩(51)と“レジェンド”三浦知良(56)の2人からは「大輔、俺はお前の引退を認めてないからなと言われた」と明かした。
開始から40分過ぎた頃に2010年ワールドカップ南アフリカ大会で共に戦った本田圭佑(37)が海外から登場すると開口一番「引退ってほんまなん、最初、SNSでやるから冗談かな」と笑わせた。松井が「アドバイスくれよ」というと本田は「現役と引退の概念がない。サッカー好きだから、草サッカーをするでしょう。それに観客がいれば現役。見ている人が1人もいなくなったら引退」と独自の理論を口にした。そして「引退撤回したほうがいいんじゃないの」と笑いを誘い、終盤には「もう、朝までいこうよ」と楽しんでいた。
「12月に引退試合をやらせてもらうと思う」と松井。今後は「子供にサッカーを教えたいし、横浜FCとやりたいことがある」。1対1やドリブルなど技術に特化した「スクールを立ち上げられたら」と夢を語った。
松井は2000年に京都サンガでJリーグデビューを果たし22試合に出場、2004年には海外に挑戦し、フランスのル・マンに移籍した。その後10年間で4か国(フランス・ロシア・ブルガリア・ポーランド)8チームを渡り歩いた。一度はJリーグに復帰するも、再びポーランド、ベトナムと海外チームでプレー。昨季はY.S.C.C.横浜で選手兼コーチとして活躍していた。
日本代表では2010年南アフリカ大会で全4試合にスタメン出場。第1戦のカメルーン戦では本田圭佑の決勝ゴールをアシストするなど日本の決勝トーナメント進出に大きく貢献した。
■松井大輔(まつい だいすけ)
1981年5月11日生まれ、42歳。京都府出身。175㎝・66㎏ MF
2004年U23日本代表としてアテネオリンピック出場。2010年ワールドカップ南アフリカ大会に出場。国際Aマッチ31試合1得点
鹿児島実業高校~京都パープルサンガ(00~04年)~ル・マン(フランス・04~08年)~ASサンテティエンヌ(フランス・08~09年)~グルノーブルフット38(フランス・09年~11年)~FCトム・トムスク(ロシア・10年)~ディジョンFCO(フランス・11~12年)~スラビア・ソフィア(ブルガリア・12~13年)~レヒア・グダニスク(ポーランド・13年)~ジュビロ磐田(14~17年)~オドラオポーレ(ポーランド・17年)~横浜FC(18~20年)~サイゴンFC(ベトナム・21年)~Y.S.C.C.横浜フットサル(21年〜22年)〜Y.S.C.C.横浜(22年~23年)














