■MLBキャンプ(日本時間18日、米アリゾナ州グレンデール)

ドジャース山本由伸(25)は日本時間18日、キャンプ初のライブBP(実戦形式の打撃練習)に登板。M.ベッツ(31)、F.フリーマン(34)など主力に28球を投げ、ヒット性の当たりは1本だった。

ライブBPのマウンドに立った山本の対戦相手はいきなり“ドジャースの顔”で2018年のア・リーグMVPのベッツ。3球目、ストレートで空振りを奪うとファンからは大歓声が上がった。この空振りに「インコースへストレートのサインだったので、インコースを狙って投げました」と山本も狙い通りの投球と話した。最後はベッツには詰まりながらもセンター前に落とされ、ヒット性の当たりを打たれた。

4人目では2020年ナ・リーグMVPのフリーマンと対戦、連続で空振りを奪うと5球目には内角低めに絶妙なコントロールで見逃しの三振を奪った。「フリーマンなどは色々と教えてくれました。こういう球を投げたら、ここが有効になるよとか、そんな感じですね」と実際に打席で球筋を確認した打者が山本にアドバイスも送っていた。

山本は打者7人に対して28球、最速は155キロ、ヒット性の当たりは1本。投球が終わるとD.ロバーツ監督(51)が近づいてきて山本を後ろから20秒ぐらい抱きしめる場面も。指揮官も大満足の実戦登板となった。山本は「まだやっぱり2月なのでやっぱりちょっとまだ違うところもあると思いますけど、このメジャーのトップレベルのバッターに対して投球出来たのが、凄くよかったなと思います」と話し、「(自己評価は)85点ぐらいですかね。思ったよりよかったです」と初の実戦を振りかえった。