甲府市役所周辺でカラスのフンの被害が悪化していることを受け、民間企業やNPO法人が追い払いや清掃ボランティアに乗り出しています。

午後7時頃の甲府市役所周辺です。秋から冬にかけ夜になると集まるカラスの大群。

朝になるとその姿は見えなくなりますが…

市役所周辺の地面や建物に、大量のフンが残されています。

甲府市管財課 太田賢司 課長:
清掃があるので手間がかかるし、来庁者が嫌悪感を抱く可能性がある。

甲府市は人による追い払いや機械でカラスが嫌がる音を出す対策をしていますが、効果には限りがあるといいます。

こうした中、東京・東大和市の電子機器メーカーが市役所に試験的に設置したのは…

レーザー光を使ってカラスを追い払う装置。
装置からはカラスが嫌うとされる緑色のレーザーが発射され、庁舎の屋根周辺を照らします。

電子機器メーカー(東京・東大和市) 開発担当者は:
夜になると集まってくるのでレーザーが有効。自動で照射するのが一番のメリット。

メーカーは今後効果などを検証して改良を重ね、実用化を目指したいとしています。

一方きょう22日は、甲府市のNPO法人がカラスのフンの清掃をボランティアで行いました。

メンバーは洗剤なしで高い洗浄効果があるという気泡が入った水を使用し、フンをきれいに洗い流していました。

NPO法人 国際協力宮川道場 宮川博人 理事長:
(公共施設は)清々しくきれいにしていたい。手伝えることは協力したい。

景観や生活環境を大きく損なうカラスのフン。
市は様々な民間企業や団体の力を幅広く取り入れて、カラス対策をしていく考えです。