富士川特産のユズの収穫作業が今、ピークを迎えています。
今年は豊作で、ユズを余すところなく利用する最先端の工場も本格的に稼働しました。

山梨県富士川町小室のユズ畑です。

11月に入って始まった収穫作業は、今、最盛期を迎えています。

さわやかな香りが漂う畑では鮮やかな黄色に色づいたユズを農家が1つ1つ丁寧にハサミで切り取って収穫していました。

ユズ農家は:
去年は昔から言う「裏年」、今年は「表年」で大当たりです。1日に1t収穫しなきゃいけない。体の方が参っちゃう。

収穫作業は12月中旬まで続きます。
赤羽亮平記者:
富士川町の特産品ユズを無駄にしないため、この工場が稼働を始めました。

南アルプス市戸田にあるユズの加工工場です。

インクカートリッジなどを製造するジットグループが運営し、11月20日に稼働しました。

ジットファーム 石坂快人 代表取締役:
富士川町に使っていないユズがたくさんあると相談があり、ジットで工場を作ってユズが無駄にならないように加工に力を入れている。

この工場では通常のユズに加え、大きさが基準に満たないものや、キズが入ったもの、それに皮だけを使うため従来廃棄される予定のユズをJAなどから買取り、加工しています。

工場は1日2t以上の加工が可能で、ユズは皮と果汁にわけて出荷し、ジュースやお菓子、調味料などに加工されます。

ジットグループは、高齢化などで収穫を断念した畑での作業をサポートしていて年間100t以上の加工を目指しています。

ジットファーム 石坂快人 代表取締役:
まだまだ加工ができるので、今以上にユズを集めて山梨や富士川町に貢献したい。

ユズ農家は:
ジットがいい塩梅でやってくれている。(無駄にしないのが大事?)そうですね。

富士川町のゆずは香りが強いのが特徴で、今後は海外での販売も展開していく予定です。







