山梨県がすすめる富士山登山鉄道構想、その実現に向けた初めての検討委員会が開かれました。技術面や採算面など具体的な検討が進められます。

芹沢年延記者:
富士山登山鉄道は技術的に可能なのか、採算は取れるのか、専門家による議論が進められる事になります。

富士山登山鉄道構想は麓と5合目を結ぶ有料道路=富士スバルライン上にLRT、次世代型の路面電車の整備を目指すものです。

県は2023年度事業化の検討を本格的に始め、10月30日、専門家による初めての検討委員会を東京都内で開きました。

30日は技術面と事業面の2つの要素について調査会社が中間報告をし、その中で技術面は「バッテリーのほかに電力を供給するレールを併設する方がよいのでは」という指摘や、事業面は「インフラ整備と運行を別の主体にし、官民が連携するやり方もある」といった意見が出されました。

山梨県知事政策局 和泉正剛次長:
専門家の皆さんにしっかり検討いただいて、その結果を地元の皆様はじめ県民の皆様に伝えたい。

委員会では2023年度中に報告書をまとめることにしています。

なお、富士山登山鉄道を巡っては地元・富士吉田市などが反対の姿勢を示していて、県は11月地元での説明会をスタートさせる予定です。